万平ホテル 西川支配人
Q.軽井沢はどんな街でしょう?
別荘文化、観光、もともとの地元、学校も増えて、国際会議誘致、第2の人生を軽井沢でという方、いろんな目的で軽井沢にいらっしゃる方がいます。なかなか東京じゃお目にかかることのないような企業のトップの方がいいおじいちゃんになってお孫さんを連れて静養、遊びに来るところだったりもします。外国人がつくった別荘文化、皇室文化など歴史もある。長野県の片田舎なのに、軽井沢町は独特ですね。
Q.一番の魅力は?
緑ですね。航空写真を見ると、本当に一面緑。東京から1時間のところで、これだけの自然の中で過ごせる。標高は1000メートルで、屋根のない病院と言われています。健康によく、頭が活性するそうです。都心から近くて、環境が良く、四季折々の顔を持っていて、不便なくなんでもある、そして、リッチな気分になれる。歴史があり、自然がある。街としてホスピタリティがある。観光にしろ、住むにしろ、いい町だと思います。全国的に見て自然災害も少ないですし。
Q.万平ホテルはどんなホテルですか?
「ホテルは人なり」を訓として、建物は古いですが、ホスピタリティを大切にしています。お客様のためにこういうことをやってあげたいというおせっかい要素が強いと思います。リゾートホテルですので、休暇にいらっしゃっている方がメインですから、マニュアル化したサービスではなく、臨機応変なサービスを心がけています。ダイニングのソースには自信があります。手間ひまかけて仕込んでいます。カレー、シチュー、コンソメなど。ニジマスのムニエル万平風もソースが自慢です。カフェテラスでは、ジョン・レノンが愛したアップルパイとジョン・レノン直伝のロイヤルミルクティが味わえます。
旧軽井沢、桜の沢に佇む日本有数のクラシックホテル。ジブリ映画『風立ちぬ』の舞台のモデルとしても知られているほか、ジョン・レノン一家が毎夏滞在していたことでも有名。
1764(明治1)年、佐藤万右衞門が中山道軽井沢宿に旅籠「亀屋」を開業
1894(明治27)年、軽井沢に初めて別荘を建てたアレキサンダー・クロフト・ショー師と行動をともにしていたディクソン氏らから西洋風のホスピタリティを学び、ショー師の弟子であった二代目万平が亀屋を欧米風のホテルに改装、「亀屋ホテル」に。
1896(明治29)年、「萬平ホテル」に改名。
1902(明治35)年、旧軽井沢銀座通りから桜の沢に移転。
1945(昭和20)年、米国陸軍に接収、冬季営業が可能なように改築、米軍将校向け宿泊基地に。
1952(昭和27)年、米軍による接収が終わり、通常営業を再開
1976(昭和51)年から4シーズン、毎年、夏にジョン・レノンが滞在
2018(平成30)年、本館アルプス館が国の登録有形文化財に登録される。